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多脚戦車
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== 自衛軍・テロリスト用 == === HAW-206 === 『S.A.C.』と『2nd GIG』に登場。詠み方はエイチエーダブリュー・ニーマルロク。剣菱重工製の新型多脚戦車で、同社の社員である加護タケシが6年に及ぶ歳月と剣菱の社運をかけて開発したとされる。なお、HAWが何の略かは不明。 外見は四脚と二腕を備え、球状の外部観測機器が上部に一基と下部に一基ずつある胴体を有し、後部に短砲身120mm砲と[[発煙弾発射機]]を備えた砲塔を有する。腕部に備えられた3本指のマニピュレータや外部観測機器のデザインにタチコマと共通点が見られるが、スケールは倍以上の大きさがあり、外見も曲面を多用するタチコマに対し直線や角で構成された部分が多く、脚には軍用車両などにある空輸用の吊り下げフックを引っかける穴の開いた部品がある。また、タチコマと同じく単座だが座席は胴体内部にあり、機体上部に設置された丸形の乗降ハッチには、軍用の[[攻性防壁]]でガードされた電子ロックが配置されているなど、より軍用機的な設計である。 装甲もタチコマより遥かに強固で、劇中では7.62×51mm弾が至近距離にもかかわらず完全に弾かれ、本車両の12.7×99mm弾でも僅かに凹んで焦げる程度であった。また、重量は高速道路上から飛び降りた際、下にあった乗用車2台が潰れるほどのものだが、後述した電子戦装備と併せて[[対物ライフル]]の弾道を予測して瞬時に機体を傾けるなど、タチコマ4体以上にワイヤーで引っ張られても動けるほどの力を持つ割には軽快な機動性を持つ。最高速度は不明だが、脚部はタチコマと同じ装輪式であり、高速道路ではタチコマと同等の速度で走行していた。 両腕には三砲身の[[ガトリングガン]](12.7×99mm弾使用)が内蔵されている。外観の特徴でもある120mm砲は、ボディ後方の胴体よりだいぶ高い位置の砲塔にあり、発煙弾発射機も砲塔の脇に装備される。そのため異様なほどせり上がった砲塔が、[[サソリ]]の尾のように見える<ref>フチコマ、タチコマ、ウチコマのモデルが[[ハエトリグモ]]であることはDVDBOXなどで度々言及されているが、HAW-206もまた2009年2月にオーガニックからフィギュア商品化された際、[[クモ綱]]の[[節足動物]]である「サソリ型」であるとアナウンスされている。</ref>。また、砲塔の上部はかなりの速度<ref>後のタチコマを狙う際、180度の旋回を一秒以内に終えていた。</ref>で360度旋回させることができる。120mm砲の砲弾は明言されていないが、劇中では被弾した18式戦車の装甲が溶解していることから、[[成形炸薬弾]]であると思われる。砲弾は高速道路の外壁を破壊したのち、かなり遠くにある山腹に着弾しており、短砲身の割には射程は長い。なお、砲弾は[[薬莢]]式を採用しており、薬莢は射撃の度に外部に排出される。 他にも高度な[[電子戦]]装備も搭載されている。例えば衛星とのデータリンク機能を搭載しており、先述した対物ライフルによる狙撃の際には、狙撃手のサイトーが使う鷹の目の衛星とリンクし、それで得た情報と先述の運動性能で狙撃を回避した。ミサイルに対しても、ほとんどの無線誘導式ミサイルには[[ジャミング]]を行い、レーザー誘導式ミサイルの場合は照準レーザーの[[逆探知]]・攪乱機能で対処する。オンライン誘導のミサイルでも射程が300m以上の場合、90%以上の確率でミサイルに[[ハッキング]]を行い、発射した本人に送り返すことも可能である<ref>『S.A.C.』第2話の剣菱重工開発部長の発言による。なお、これを聞いた荒巻は「黙っていれば、いい宣伝材料になったでしょうな」と返した。</ref>。 『S.A.C.』第2話で初登場し、加護の同僚で友人の大場トシオが、亡くなった加護の「自分が死んだら、戦車のAIに電脳を繋いでほしい」という遺言に従い1両に加護の電脳を接続した。その結果、この1両が播磨研究学園都市にある剣菱重工の演習場で試験中に暴走したが、対多脚戦車兵器<ref>剣菱が用意していた、着弾後急速に固化するゲル状の粘着弾頭と、それを発射するランチャー状の発射機。</ref>により行動を制止させられ、最後は素子が加護の電脳を焼き切って完全停止させた。その後、陸上自衛軍に正式採用され、『2nd GIG』には試作車の白ではなく[[オリーブドラブ]]のカラーリングで登場する。 なお、タチコマも同じ工場で製造されたため、『S.A.C.』第2話でミッションに参加した際には「生まれ故郷に凱旋〜」、「おしゃべりしてると少佐に怒られるよー」と喜んでいた。 === 18式戦車 === 剣菱重工が大戦中に開発した陸上自衛軍の主力戦車。一般的な戦車と同様の旋回式砲塔に長い砲身の主砲(105mm榴弾砲)を持つ多脚戦車で、左右のマニピュレータにも20mm機銃を装備している。4つある脚部に装備されているキャタピラによって自走することが可能だが、装輪式の脚部を持つタチコマやHAW-206と比べると路上における走行速度は遅い。 初出は『S.A.C.』第2話。播磨研究学園都市にある剣菱重工の演習場で試験中だったHAW-206の対抗部隊車両として登場するも、HAW-206が暴走し120mm砲の直撃を胴体に受けて起動すらせずに撃破される。この他にも素子の回想(国連PKF仕様)や『2nd GIG』序盤での市街地演習の場面でも登場し、また、[[攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX (ゲーム)|S.A.Cのゲーム版]]にも熱光学迷彩搭載車両が[[最終ボス]]として登場する。 === セタ === PSP用ゲーム『[[攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX -狩人の領域-]]』に登場する。タチコマのプロトタイプで、北端<!--(択捉島≠ベルタルベ)…択捉島南端に「ベルタルベ」という地名(山)が実在するため、択捉とベルタルベが無関係だと誤解を与えかねない表記は不適切-->でバイオアンドロイド(バイオロイドとも、後にアップルシードの時代に登場するもののプロトタイプと思われる)のシカリとともに比留間元大臣暗殺のために活動していた。機体色は黒で、タチコマと若干デザインが異なり、オイル注入口が大きい。全体的なデザインは、[[士郎正宗]]がデザインした初期型に近い(『[[攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER]]』書籍版に収録)。「セタ」という名前はアイヌ語で「猟犬」を意味し、共に行動する「シカリ(狩人)」に追随するネーミングとなっている。 廃棄されたはずだったが、HAW-206やタチコマを開発した剣菱重工の坂田という研究員が持ち出し、シカリに移譲した。 === T08A2「アラクニダ」 === 映画『[[GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊]]』に登場。一連の『[[攻殻機動隊]]』シリーズ中、唯一の6脚型。後部にリニア駆動システムを背負っているため、HAW-206よりもさらに大きく、「人形使い」を運んだセダンをまたいで覆い被さることができるほど。武装は左右の円筒型マニピュレータの中に装備している3銃身7.62mmガトリング砲2門の他、対人機関銃、[[グレネード]]を発射可能。水没した旧市街にある博物館跡で素子と銃撃戦を演じる。6本脚に2本の腕で「クモ型戦車」と言える外見だが、先述のガトリング砲搭載マニピュレータでは精密な作業が不可能なため、前脚の付け根に精密作業用のマニピュレータ(隠し腕)を備える<ref>演出上のミスにより、素子の頭部を握りつぶそうとするシーンの前に標準マニピュレータを潰してしまったため、急遽隠し腕が設定された。[[押井守]]『メカフィリア』より。</ref>。機体上部に「R-3000」と書かれているのが確認できる。原作コミックスにも、正式名称は不明だがドイツ製(搭載AIは日本製)のよく似たデザインの、中型4輪トラックで輸送できる大きさの多脚戦車が登場し、公安1課からテロリスト相馬亨の手に渡り草薙らと戦った。
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