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機動警察パトレイバー 2 the Movie
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{{複数の問題 | 出典の明記 = 2019年6月 | 参照方法 = 2012年5月 | 独自研究 = 2019年6月 | 雑多な内容の箇条書き = 2019年6月 }} {{Pathnav|機動警察パトレイバー|frame=1}} {{Infobox Film | 作品名 = 機動警察パトレイバー 2 the Movie | 原題 = | 画像 = | 画像サイズ = | 画像解説 = | 監督 = [[押井守]] | 脚本 = [[伊藤和典]] | 原作 = [[機動警察パトレイバー#ヘッドギア|ヘッドギア]] | 製作 = | 製作総指揮 = | ナレーター = | 出演者 = [[大林隆介|大林隆之介]]<br />[[榊原良子]]<br />[[冨永みーな]]<br />[[古川登志夫]]<br />[[竹中直人]]<br />[[根津甚八 (俳優)|根津甚八]] | 音楽 = [[川井憲次]] | 主題歌 = | 撮影 = 高橋明彦 | 編集 = [[掛須秀一]] | 制作会社 = [[プロダクション・アイジー|I.Gタツノコ]] | 製作会社 = [[バンダイビジュアル]]<br />[[東北新社]]<br />[[IGポート|イング]] | 配給 = [[松竹]] | 公開 = {{flagicon|JPN}} 1993年8月7日<br />{{flagicon|JPN}} 2021年2月11日(4DX) | 上映時間 = 113分 | 製作国 = {{JPN}} | 言語 = [[日本語]] | 製作費 = 4億円<ref name="kaito">[[インフォバーン]]刊「これが僕の回答である。1995-2004」押井守著p.115より。</ref> | 興行収入 = | 配給収入 = 1.8億円<ref>{{Cite journal|和書 |year=1994|title=日本映画フリーブッキング作品配給収入|journal=[[キネマ旬報]]|issue=[[1994年]]([[平成]]6年)2月下旬号|pages=155|publisher=[[キネマ旬報社]]}}</ref> | 前作 = [[機動警察パトレイバー the Movie]] | 次作 = [[WXIII 機動警察パトレイバー]] }} {{Portal 映画}} 『'''機動警察パトレイバー2 the Movie'''』(きどうけいさつパトレイバー ツー ザ ムービー)は、[[1993年の映画|1993年]]に公開された[[日本]]の[[アニメーション]][[映画]]作品。 == あらすじ == === プロローグ === [[1999年]]、[[東南アジア]]某国。[[国際連合平和維持活動|PKO]]部隊として[[日本]]から派遣された[[陸上自衛隊]][[機動警察パトレイバー#レイバー|レイバー]][[小隊]]が反政府[[ゲリラ]]部隊と接触し、本部からの発砲許可を得られないまま一方的に攻撃を受け壊滅する。独断で敵装甲車に反撃し、たった一人の生存者となった小隊長がそこで見たのは、異教の神像が見下ろす古代遺跡であった。 === ベイブリッジ爆破~幻の空爆 === [[機動警察パトレイバー the Movie|「方舟」の一件]]から3年後の[[2002年]][[冬]]。かつての特車二課第2小隊は、隊長の後藤と山崎を除いて新しい職場に異動し、それぞれの日々を送っていた。そんなある日、[[横浜ベイブリッジ]]で爆破事件が起こる。当初は[[自動車爆弾]]かと思われたが、[[自衛隊]]の[[支援戦闘機]]・[[F-2 (航空機)|F-16J]]らしき飛行機から放たれた一発の[[ミサイル]]によるものであることがテレビによって報道される。 事件に関する様々な情報が錯綜する中、南雲と後藤の前に[[陸上幕僚監部|陸幕]][[情報本部#沿革|調査部別室]]に属する「荒川」と名乗る男が現れ、ベイブリッジを爆撃したのは自衛隊機に見せかけた、擬装情報に誘導された[[アメリカ軍|米軍]]機であることを語る。元々この事件は、アジアの軍拡競争にも危機感を示さない日本を憂う国防族や[[アメリカ合衆国|米国]]勢力のグループ<ref group="注釈">国防族議員、自衛隊幕僚OB、アメリカの軍需産業、米軍内の一部勢力などで構成される。</ref>が立てた軍事的茶番劇であり、実際に空爆を行う意思はなかった。荒川は、その茶番劇を利用し、ベイブリッジを本当に空爆するよう改変した容疑者としてグループの創立以来のメンバーである「柘植行人(つげ ゆきひと)」という人物を捜索していた。[[日本国政府|日本政府]]は米軍から報告された真相の公表を迷っており、表立って[[日本の警察|警察]]の協力を仰げない状況下で荒川が目を付けたのが、各方面にパイプを持つ後藤であった。 荒川の真意を掴みかねる後藤は話を断ろうとするが、そこに[[航空自衛隊]][[三沢基地]]所属のF-16J三機が爆装して発進し、[[首都圏]]へ向け南下中との急報が届く。[[百里飛行場|百里基地]]と[[小松飛行場|小松基地]]から要撃機が急行したが、先んじて接触した百里所属機は三沢所属機を捕捉できない。しかし、百里所属機から[[射出座席|ベイルアウト]]信号が発せられてレーダー反応が消失したことで、三沢所属機に対する撃墜命令が下される。命令を受けた小松所属機は三沢所属機にロックオンしたが、その矢先、突如として三沢所属機のレーダー反応が消失し、撃墜されたはずの百里所属機が再び交信に応じた。当初から三沢所属機は発進しておらず、航空自衛隊[[バッジシステム]]への[[ハッキング]]と電波妨害で作り出された仮想状況に過ぎなかったのである。 === 架空の戦争 === なし崩し的に荒川に協力することになった後藤は、水族館で荒川と密会し、一連のハッキングや、柘植に関する情報交換に応じる。元陸上[[自衛官]]の柘植は、レイバーの軍事的価値にいち早く着目して「柘植学校」と通称される研究組織を発足させ、戦場におけるレイバーの有用性を実証した人物だったが、1999年の東南アジア某国でのPKO活動における唯一の生存者となって帰国した後、自衛隊を去って行方をくらましていた。また、かつて「柘植学校」に派遣された南雲と不倫関係を結び、それが原因で南雲が特車二課に左遷されたことは、本庁では公然の秘密であった。 政府が未だに真相の公表を渋る中、警察上層部は警察の権限強化を図り、飛行禁止命令に抗議すべく公用車で東京へ向かおうとした三沢基地司令官を基地ゲート前で[[予防拘禁]]同然に連行し、さらに自衛隊の駐屯地などを警備の名目で監視するという暴挙に出る。これにより各地の自衛隊基地や駐屯地が抗議のため、外部との通信を絶って篭城する事態にまで発展する。[[在日米軍]]の圧力もあって事態の早急な収拾を図ろうとした政府は、警察に事態悪化の責任を押し付け、警察の代役として「陸上自衛隊内の信頼のおける部隊」に[[東京]]への[[治安出動]]命令を下し<ref group="注釈">劇中では「治安出動」という用語は出ておらず、ただ単に「出動」とされている。</ref>、都内各地に自衛隊部隊<ref group="注釈">劇中の臨時ニュースでは、出動部隊として[[東部方面隊 (陸上自衛隊)|東部方面隊]][[第1師団 (陸上自衛隊)|第1師団]]より[[第1普通科連隊|第1]]・[[第31普通科連隊|第31]]・[[第32普通科連隊|第32]]の3個[[普通科 (陸上自衛隊)|普通科]]連隊・第1特科連隊(現[[第1特科隊]])・[[第1戦車大隊]](現[[第1偵察戦闘大隊]])、[[富士教導団]]より[[特科教導隊]]・戦車教導隊(現[[機甲教導連隊]])・普通科教導隊(現[[普通科教導連隊]])、[[東部方面航空隊]]より第1航空隊(現第1師団麾下)の名が挙げられている。</ref>が配置される。東京の市街は戦時下の様相を帯び始めるが、戦うべき相手もわからぬ人々の間には、現実感のない奇妙な雰囲気が漂っていた。こうして、[[雪]]が降る中、東京を舞台にした仮想的な「戦争」が創り出されていく。 後藤から渡された荒川の資料を元に調査を行っていた松井刑事は、柘植が関係する航空会社の張り込みを行っていた。松井刑事は後藤の要請で建物に侵入して光ディスクを失敬するものの、あえなく捕えられてしまう。同じころ、実家に帰った南雲は柘植からの呼び出しを受ける。数年ぶりに柘植と再会する南雲だが、南雲の母から連絡を受けた後藤と荒川が駆け付け、柘植は逃走する。 === 決起 === 翌朝、[[東京湾]]の埋立地に運び込まれた輸送用コンテナから、陸上自衛隊の塗装が施された3機の[[機動警察パトレイバーの登場メカ#ヘルハウンド|戦闘ヘリ]]が飛び立つ。戦闘ヘリ部隊は陸自偵察ヘリからの呼び掛けを無視して散開すると、特車二課格納庫を皮切りに、都内の官民の通信施設、橋梁、[[警視庁]]本部庁舎などへの銃爆撃を開始する。地下の通信ケーブル網も仕掛けられた爆弾によって破壊され、さらに松井刑事が張り込んでいた航空会社から3機の無人飛行船がECMポッドを懸架して離陸すると、東京上空を回遊しながら高出力の[[ジャミング|電波妨害]]を開始し、自衛隊治安部隊は通信と交通を寸断され孤立していく。警察によって無人飛行船のうち1機のECMポッドが狙撃されるが、直後にその飛行船は自動的に墜落し、大量の着色ガスを放出して[[西新宿|副都心]]一帯とそこに展開していた自衛隊部隊をパニックに陥らせた。放出されたガス自体はほぼ完全に無害なもの<ref group="注釈">荒川曰く「虫も死なん程度」。</ref>であり、混乱を招くためだけの状況演出だったが、一方で機内からは本物の[[毒ガス]]が入ったボンベも発見され、残りの飛行船への対処を封じられてしまう。仮想の戦争は、いまや現実のものとなりつつあった。 同じ朝、後藤と南雲は緊急招集された[[警備部]]の幹部会議に召喚されていた。独断で他県レイバー隊に出動を要請した南雲と警視庁上層部との対立が決定的となる中、脱出した松井刑事からの連絡と特車二課格納庫への電話が繋がらないことから特車二課壊滅を悟った後藤は、この期に及んでもなお権力闘争と責任転嫁に汲々とする上層部を見限り、南雲と共に自らの手で事態を収拾する覚悟を固める。戦闘ヘリの警視庁本部襲撃の混乱に乗じ南雲と共に逃走した後藤は、特車二課整備班と、旧第2小隊メンバーに招集をかけ、篠原重工八王子工場で保管されていた「[[イングラム (機動警察パトレイバー)|AV-98 イングラム]]」の再始動を始める。旧第2小隊はそれぞれのキャリアを捨て、最後の出撃のため[[八王子市|八王子]]へ向かった。 後藤は荒川から埋立地に位置する柘植一派の野戦本部の情報と、役目を終えた戦闘ヘリが爆破処分された衛星写真を提供されるが、それと同時に[[アメリカ合衆国連邦政府|アメリカ政府]]が日本政府に対して「翌朝まで事態収拾がなされなければ軍事介入する」と通告したことを伝える。特車二課旧第2小隊は南雲の指揮の下、柘植を逮捕するべく、かつて湾岸開発工事に利用された[[東京の地下鉄|地下鉄]]の廃線から海底トンネルへ侵入し、埋立地を目指す。荒川と彼らを見送った後藤は、提供された情報が迅速・正確すぎたことと、柘植を自ら確保することに最後までこだわった姿勢を理由に、荒川が柘植の一味だったと断定し、松井刑事に連絡して荒川を[[破壊活動防止法]]違反などの容疑で逮捕する。後藤は荒川に「なぜ柘植の隣にいないのか」と問いかけるが、荒川は無言のまま松井刑事に連行されるのだった。 旧第2小隊は海底トンネルで無人レイバーの抗戦に遭い、南雲は後を部下たちに託して埋立地へ単身突入する。ついに柘植と対峙した南雲は、かつての感情に葛藤しながらも彼に手錠をかける。南雲からの合図を受けて、後藤は松井刑事が入手したコードを発信して電波妨害を解除する。ヘリで埋立地に到着した後藤がトンネルから上がってきた旧第2小隊を出迎える一方、柘植は松井刑事と南雲にヘリで連行され、柘植の部下たちも全員治安部隊に投降した。連行中、柘植は松井刑事になぜ自決しなかったのかを問われると、「もう少し、見ていたかったのかもしれないな。この街の未来を」と応え、平穏を取り戻そうとする都市を静かに見下ろすのだった。 == 声の出演 == ※各登場人物の詳細は[[機動警察パトレイバーの登場人物]]を参照。 * 篠原遊馬 - [[古川登志夫]] * 泉野明 - [[冨永みーな]] * 後藤喜一 - [[大林隆介]] * 南雲しのぶ - [[榊原良子]] * 太田功 - [[池水通洋]] * 進士幹泰 - [[二又一成]] * 山崎ひろみ - [[郷里大輔]] * シバシゲオ - [[千葉繁]] * 榊清太郎 - [[阪脩]] * 松井孝弘 刑事 - [[西村知道]] * 佐久間 - [[仲木隆司]] * ブチヤマ - [[立木文彦]] * 進士多美子 - [[安達忍]] * 海法 - [[小島敏彦]] * 山寺 - [[大森章督]] * 荒川茂樹 - [[竹中直人]] * 柘植行人 - [[根津甚八 (俳優)|根津甚八]] === サウンドリニューアル版追加キャスト === {{col-begin}} {{col-2}} * [[中田譲治]] * [[佐藤政道]] * [[置鮎龍太郎]] * [[うえだゆうじ|上田祐司]] * [[岡野浩介]] * [[伊崎寿克]] * [[室園丈裕]] * [[坪井智浩]] * [[関口英司]] {{-}} * [[秋山卓史]] * [[清水敏孝]] {{col-2}} * [[丁田政二郎]] * [[加藤照幸]] * [[栗原利充]] * [[川越千夏]] * [[永田亮子]] * [[加藤奈々絵]] * [[島田美どり]] * [[GABU]] {{col-end}} == スタッフ == * 監督 - [[押井守]] * 企画・原作 - [[機動警察パトレイバー#ヘッドギア|ヘッドギア]] * 脚本 - [[伊藤和典]] * 演出 - [[西久保瑞穂|西久保利彦]] * キャラクターデザイン - [[高田明美]]、[[ゆうきまさみ]] * メカニックデザイン - [[出渕裕]]、[[河森正治]]、[[カトキハジメ]]、[[藤島康介]]、[[佐山善則]]、[[伊東守]] * 作画監督 - [[黄瀬和哉]] * レイアウト - [[渡部隆]]、[[今敏]]、[[竹内敦志]]、水村良男、[[荒川真嗣|荒川眞嗣]]、田中精美 * 原画 - [[沖浦啓之]]、[[竹内敦志]]、水村良男、[[村木靖]]、[[岸田隆宏]]、江村豊秋、大川こうぎ、[[安藤真裕]]、川名久美子、丹沢学、[[浜名孝行|濱名孝行]]、高岡希一、武田一也、オグロアキラ、[[荒川真嗣]]、[[羽原信義|はばらのぶよし]]、安東信悦、音無竜之介、勝亦祥視、[[石井明治]]、[[小森高博]]、星和伸、[[土器手司]]、井口忠一、渡辺すみお、橋本浩一、[[戸部敦夫]]、[[藤田しげる]]、[[菅沼栄治]]、高橋しんや、大上浩明、仲森文、児玉昌弘、[[高見明男]] * 色彩設計 - 遊佐久美子 * 美術監督 - [[小倉宏昌]] * 背景 - [[武重洋二]]、[[平田秀一]]、[[黒田聡]]、甲斐政俊、廣瀬義憲、田村盛揮、荒井貞幸、池田祐二(スタジオワイエス) * コンセプトフォト - [[樋上晴彦]] * 撮影 - 高橋明彦 * 音楽 - [[川井憲次]] * 録音 - [[浅梨なおこ]] * 編集 - [[掛須秀一]](JSE) * プロデューサー - 鵜之沢伸、濱渡剛、[[石川光久]] * エグゼクティブプロデューサー - 山科誠、植村徹 * コンピューターグラフィックス - [[オムニバス・ジャパン]] * アニメーション制作 - [[プロダクション・アイジー|IG TATSUNOKO]] * 製作 - [[バンダイビジュアル]]株式会社、株式会社[[東北新社]]、株式会社[[IGポート|イング]] * 配給 - [[松竹]]株式会社 === サウンドリニューアル版スタッフ === * 監督 - 押井守 * 録音演出 - [[斯波重治]] * 調整 - 住谷真 * 効果 - [[伊藤道廣]]〈[[サウンドリング]]〉 * 録音助手 - 高野慎二、森本桂一郎 * 録音スタジオ - [[東京テレビセンター]] * 録音制作 - [[オムニバスプロモーション]] * 音楽 - 川井憲次 * 音楽録音・調整 - 福代敦平、佐藤智昭 * 音楽制作デスク - 仲野智子、安田玲子 * ミュージシャンコーディネーター - DAYBREAK、大竹茂 * KEYBOARDS - 川井憲次 * CHORUS - 井出真理、斉藤裕美子、近藤薫、川俣由規子、[[東京混声合唱団]] * VIOLIN - 内田輝、宮内道子 * STRINGS - 内田GROUP * 音楽録音・調整スタジオ - Bunkamura STUDIO、AUBE STUDIO * 音楽ディレクター - 国分浩安 * スーパーバイザー - 大島満、松根文 * 音楽制作 - AUBE、[[日本テレビ音楽]]、[[バップ]] * 協力 - [[ドルビーラボラトリーズ|ドルビージャパン]]、伏木雅昭 * 宣伝 - 熊谷淳 * アシスタントプロデューサー - 桑島龍一、国崎久 * プロデューサー - 杉田敦 * 企画 - 渡辺繁、植村徹、石川光久 * 製作 - バンダイビジュアル株式会社、株式会社東北新社、株式会社イング == 製作 == === 製作委員会 === 総製作費は4億円<ref name="kaito"/>。当初は押井の出した制作費にバンダイ側が「押井さんはスタジオを潰すんじゃないかと言う位にかき回す。本気で4億で作らせたらI.G.の将来に関わるから3億で作った方がいい」と難色を示した。しかし、石川は「押井監督のビジョンを壊す方が怖い」という思いから、I.G.の関連会社「[[IGポート|イング]]」から5千万円を出資し、権利を獲得した。アニメーションの制作会社が作品に出資して、権利を獲得して、契約や記録を残しつつ版権事業を自ら手掛け、アニメーション制作会社のブランドイメージを確立するのは当時としては画期的だった<ref>[[日経BP]]刊「雑草魂 石川光久 アニメビジネスを変えた男」[[梶山寿子]]著 pp.132-135より。</ref>。 === CG === CG技術が未発達のころに制作された本作品では、劇中でコンピュータにより生成され出力される画面をCGを用いて描く試みが行われた。[[シリコングラフィックス]]のIRISなど、1992年当時に入手可能な最先端のCGワークステーションが導入され{{要出典|date=2019年6月}}、最終的なレンダリングはシェーディング済みの3DCGを投影した2DCGとして行われた。出力されたCGはアナログで制作したアニメパートへのはめこみ合成の素材として用いられた。 作中に66カットのCGシーンがある。しかしCGを売りとする意向はなく、押井の「CGは一素材として単独で使わないでほしい」<ref name="animage937"/>「CGはもう特別なものではなく、普通に生活の中に入っている」<ref name="newtype938"/>という意向から、使い方は「画面の違和感を無くすため補正をかける」「背景の動画に使う」等高密度な志向ではなく<ref name="newtype938"/>、仕上げの段階で他の映像と合成したり<ref name="animage937"/>、わざと画像を荒らす用に指示している<ref name="newtype938">[[角川書店]]刊「[[月刊ニュータイプ]]」1993年8月号「PATLABOR 2 事変2002 INCIDENT」p.15より。</ref>。理想として「CGがCGらしくみえない」ことを目指した<ref name="animage937"/>。 例としては、物語冒頭のレイバーのシミュレーション画面、戦闘機のHUD、航空レーダーなどがある。戦闘シーンでは、現実の戦闘シーンの様にノイズを入れたりした<ref name="animage937">[[徳間書店]]刊「[[アニメージュ]]」1993年7月号「『戦争』はモニターの向こう側にあった PKOレイバー小隊壊滅す!」p.79より。</ref>。 === 音楽 === 押井は川井に「東南アジアの民族音楽みたいな音色とメロディ」「南雲しのぶの愛のテーマ」「金管楽器はなし」「弦楽器の重低音」を4つの柱にするように注文して、6曲のデモテープを制作した。それは後に「機動警察パトレイバー2 the Movie PRE SOUNDTRACK」としてリリースされた<ref name="animage939">[[徳間書店]]刊「[[アニメージュ]]」1993年9月号「悲愴なるトリロジーの果てに… ―特車二課第二小隊最後の出勤―」pp.44-45より。</ref>。 同じ曲をアレンジしつつも何度も使用するため、前作と違ってバリエーションが少なくなった<ref name="animage939"/>。 川井の一番のお気に入りはオープニングテーマで使用された「Theme of PATLABOR 2」である。押井・音響監督の浅利と相談なしで、川井が勝手に制作したのが採用された。川井は「エンディングもこの曲のアレンジにしようかと思った」と振り返っている<ref name="animage939"/>。 === ロケ地 === 「ランドマークタワー」「警視庁本庁舎」「東京都庁」などのビルや「横浜ベイブリッジ」「勝鬨橋」「日本橋」「永代橋」「佃大橋」等の破壊される橋は、実際の姿で登場する。 時代設定が2002年の本作であるが、自衛隊攻撃ヘリの飛行シーンで頻繁に登場する中央区佃の高層マンション群「リバーシティ21」の一部で、2000年に竣工した最も高層の2棟を含む北ブロックが更地になっているのが確認できる。これは本作の劇場公開が1993年のためである。 == 作品解説 == 監督の押井守は『[[西武新宿戦線異状なし DRAGON RETRIEVER|西武新宿戦線異状なし]]』や『機動警察パトレイバー』OVA第1期ですでに、自衛隊のクーデターをモチーフとした作品を手がけている。<!-- {{独自研究範囲|だが、劇場版第1作より濃厚になった押井独自の「都市論」「政治論」に基づく演出や、当時物議を醸していた自衛隊PKO派遣の要素を加えるなど、監督の思想を色濃く反映し前記の作品群とは一線を画すものとなった。|date=2019年6月}} -->また、レイバーによる戦闘シーンが冒頭とクライマックスに数分間挿入されるのみに留まり、極めて抑えられたものとなっている。<!-- {{要出典範囲|幻の爆撃の演出に代表される、「現実」と「非現実」についての描写も随所に散りばめられている|date=2019年6月}}。 --> === 世界観 === 本作品はOVA第1期・劇場版1作目と同じく押井守監督作品だが、公開当時のテレフォンサービスなどではテレビ版・OVA第2期に連なる世界であることが明言されており{{要出典|date=2019年6月}}、特車二課棟の所在地もOVA第1期・劇場版1作目で設定されていた大田区城南島の埋立地には存在しない様子である。 本作品中では18号埋立地に通じる海底トンネルの入り口が城南島東端に存在する<ref group="注釈">ただし、これは押井の認めるところであったか{{要出典|date=2019年6月}}、演出ミスであったどうかは不明。</ref><ref group="注釈">テレフォンサービスは横手美智子らの脚本によるものである{{要出典|date=2019年6月}}。その一方、『機動警察パトレイバーCD BOX』に収録された、伊藤和典脚本によるドラマCD『第2小隊日誌』では、世界の繋がりに関して異なった解釈がなされている。 「劇場版2作目の前日譚」として発表された本作品では、テレビシリーズの内容には触れず、初期OVA6話までの内容を振り返りつつ、篠原重工にテストパイロットとして出向する野明と遊馬の様子や、テスト機として送り出される98式が描かれるなど、劇場版2作目が、テレビシリーズではなくOVA第1期と繋がっていることが明示されている。 <!-- {{独自研究範囲|劇場版2作目の公開直前である1992年に書き下ろされていることから、少なくとも脚本の伊藤においては、劇場版2作目はOVA第1期と繋がっている認識であったことが分かる。|date=2019年6月}} -->また、押井守による劇場版2作目のノベライズである『TOKYO WAR』では、太田が香貫花あての遺書のみを残し、熊耳についての描写は存在しない。ただし、『TOKYO WAR』は押井個人の解釈に基づいた作品であることに注意。</ref>。ファンの混乱を避けるため公式ファンブックなどではパトレイバーはテレビ・OVA・映画・漫画・小説全てがパラレルワールドであることが明記されている。 漫画版とは直接的な繋がりはないが、本作品の公開に合わせて、ゆうきまさみが漫画版の扉絵に本作品のキャラクターやレイバーを登場させたほか、「PATLABOR 2002」と題して本作品の野明と遊馬をイメージしたピンナップを描いている。しかし、それらはいずれも[[週刊少年サンデー]]に掲載されたのみで単行本未収録となっている。 東京の描写は、劇場版第一作の「過去の東京」に対し、本作品では「現在の東京」がモチーフになっている。 === 演出 === {{出典の明記|date=2019年6月|section=1}} 劇中でテレビなどのニュース番組の内容が映されているが、日本語のアナウンスは複数の[[文化放送]]の現役アナウンサー(当時)が声優として出演している。また、自衛官や民間人など、主要キャスト以外の声に敢えて素人を起用している。{{要出典範囲|「声優による上手すぎる演技」を払拭することで、現実感や臨場感を強調するための措置であるという|date=2019年6月}}。しかし、後年のサウンドリニューアル版ではプロの声優での収録となっている。 本作品ではあくまで後藤をメインに話が展開され、一作目に比べ(旧)第二小隊の面々の登場割合が激減している<ref group="注釈">後に押井自ら手がけた小説版『TOKYO WAR』では、映画では割愛された部分が大幅に追加されているため、映画では描かれなかった彼らの様子も詳細に描写されている。劇場版には登場しなかった香貫花・クランシーについてもわずかに触れられているが、熊耳武緒についての記述は一切ない。この小説版はそんな映画版の補完の役目を担う一方、あらゆる面で『食』に対する押井のこだわりが書き綴られている。なお、これは押井にとっての小説処女作でもある。</ref>。一方で、前作以上に「[[鳥]]」が随所で登場している。これは、押井の「空を飛ぶものは、人間からすれば怖いもの」という考えに基づいた演出であるという{{要出典|date=2019年6月}}<ref group="注釈">なお、鳥の他に魚も押井が好むモチーフだが、これは聖書からの暗喩でもあるという{{要出典|date=2019年6月}}。犬については押井本人の好み{{要出典|date=2019年6月}}。押井が自ら執筆した本作品のノベライズでは、柘植一味のヘルハウンド発進を目撃した男性の飼い犬には“ガブ”という名前が設定されており、これは当時の押井が飼っていたバセットハウンドの愛称(正式な名前はガブリエル)である{{要出典|date=2019年6月}}。また、映像作品中(本作品)で描かれた姿から、犬種も同じである。</ref>。劇中終盤で柘植率いる蹶起部隊が使用する「ヘルハウンド」に関しても、デザインこそ前作のものではあるが、河森いわく「[[猛禽類]]が獲物を狙う様をイメージソースとした」と語る本機を、鳥類のメタファーとして効果的に登場させている{{要出典|date=2019年6月}}。 本作品では、物語のドラマ性を極力排除する試みがなされ、「人と人を会わせない」「顔と顔を合わせない」という構成と演出に基づいた結果、主役格の後藤喜一と主犯格の柘植行人は一度も邂逅せず、登場人物たちも、終盤で南雲しのぶが柘植行人を逮捕する場面など一部を除いては対面での会話劇が控えられ、常に同じ方向を向いて台詞を喋らせる平行のレイアウトが多用されることになった。特に車内での会話劇に関しては、車専門のレイアウト担当者に車内のレイアウトの間隔を全て統一させることで、3コマ撮りアニメの基本である口パク3枚(閉じ口、中口、開き口)のみで話が進行した際に起こりがちな画面の貧弱さを補う努力がなされている<ref>『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会』、1993年12月30日発行、庵野秀明・編、ハッピー興行新社、P69</ref>。 柘植が野戦基地を構え、ラストシーンの舞台となる「18号埋立地」は架空の場所<ref group="注釈">劇場版第三作目「[[WXIII 機動警察パトレイバー]]」に登場する廃棄スタジアムも実は同じ土地に存在している。本作品では進士と南雲が敵本部への侵入経路をCGで説明するシーン、「WXIII」では怪物が殲滅されたあとカメラが上空へと引いていくシーンや設定資料などでそれぞれ地形が確認できる。周辺の立地状況に関しては[[WXIII 機動警察パトレイバー#製作]]も参照。<!-- {{独自研究範囲|南雲が柘植を逮捕する場所と廃棄スタジアムは、実は徒歩で行き来することも十分に可能な距離なのである。|date=2019年6月}} --> スタジアムは元々[[2002 FIFAワールドカップ]]開催時の使用を目指し建設が進められていた物であるらしい{{要出典|date=2019年6月}}。だが「パトレイバー」の世界ではその誘致に失敗したため、建設を中止して放棄され、バビロンプロジェクト完了後もこの埋立地そのものが宙に浮いていた模様。</ref>であるが、このシーンのロケハンは、実在の13号埋立地<ref group="注釈">設定上18号埋立地に隣接する[[中央防波堤外側埋立地]]を指す。</ref>で行われた。国に正式な手段を踏んで許可を取らなければ取材や立ち入りもできない地域とのことで、角川グループを通し、名目上は『埋立地のゴミ処理問題を調査する記事の取材』と称して『そのコメンテーターとして映画監督の押井守氏に同行していただく』という建前で申請された{{要出典|date=2019年6月}}。その取材記事は当時のアニメ誌『[[月刊ニュータイプ]]』に掲載されている{{要出典|date=2019年6月}}。 === 評価・影響 === 本作品は[[富野由悠季]]による『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』を絶賛する押井からの、ある種の回答やテーマに関する呼応の意味が込められていることが、同人誌『逆襲のシャア友の会』における[[庵野秀明]]との対談で告白されている<ref>『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会』、1993年12月30日発行、庵野秀明・編、ハッピー興行新社、P21、59、63</ref>。押井が他人の映画を、ほぼ手放しで褒めることは極めて稀なことであるが、押井との対面時にそれを告げられた富野は、同じく庵野との対談で「お世辞だと思って聞き流した」と語り、これに関して庵野は「あの人(押井)はそんなに世渡りが上手くないです」と言い加えている<ref>『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会』、1993年12月30日発行、庵野秀明・編、ハッピー興行新社、P92</ref>。 [[宮﨑駿]]は当時、押井作品を多く鑑賞しており、その度に不満を口にしてきたが、本作品では一転して高評価している。どうやって作ったのか考えたくなくなるほどの映像表現に感心し、同じジャンルで競合するのは辞めようと話している。さらに「とても見応えがあった、語り口の巧みさも本当に抜きん出ていた」と評価する一方、冒頭では発砲すべき、犯人はつまんなかった、疑問に思ったことが作中の人物の口から語られてしまって、自分は何も言えなくなる、などの意見も述べている<ref>アニメージュ叢書『すべての映画はアニメになる』(押井守著、pp.244、宮崎との対談)</ref>。 監督である押井守は、本作を「物語を無くした論文みたいな映画」と評し、「自分で観てもそんなに面白くない」と語っている<ref>『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会』、1993年12月30日発行、庵野秀明・編、ハッピー興行新社、P68</ref>。また、1995年に[[地下鉄サリン事件]]との類似性・事件に対しての先見的な描写が注目を浴び、それを指摘された際に押井は「アレには本当にまいった。こんなことが起きるとは全く想定していなかった。ああいう事は妄想で終わる事に価値がある。実際のテロは妄想よりも遥かに人間臭くて、惨めったらしくて、要するに卑俗なもんですよ」とコメントしている<ref>[[雑草社]]刊「[[ぱふ]]」1995年12月号「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 劇場公開直前SPECIAL」p.65より。</ref>。 押井作品ファンとして知られる[[ジェームズ・キャメロン]]が『[[タイタニック (1997年の映画)|タイタニック]]』のキャンペーンのため来日した際、本人の希望により[[大友克洋]]と押井3者での会食が設定された。屋形船でおこなわれたその席で、[[隅田川]]の[[勝鬨橋]]を目にしたキャメロンは「パト2でヘリコプターで爆撃されて吹き飛んだあの橋だ」と狂喜したという<ref>[[徳間書店]]刊「[[アニメージュ]]」1998年1月号「BANDAI VISUAL'S 2001:an animation odyssey -バンダイビジュアルの野望-」27Pより。</ref>。 === 音楽 === イメージソングとしてMANAによる「愛を眠らせないで」というCDシングルが発売されているが、事前のプロモーションやテレビ・ラジオCFなどで流れたのみで、本編中では聴くことはできない。<!-- また、この曲に[[川井憲次]]は参加していない。 --> [[川井憲次]]によるサウンドトラックアルバムは三種類が発売されている。まず、劇場公開一週間前の[[1993年]]8月1日には本編の予告編的な意味合いを持つイメージアルバム「PATLABOR 2 the Movie/PRE SOUNDTRACK」が発売され、続いて9月21日に正式な劇中サントラ盤となる「ORIGINAL SOUNDTRACK "P2"」が発売された。[[1998年]]発売の「PATLABOR 2 the Movie "SOUND RENEWAL"」は本作品のDVDソフト化に際しリニューアル(再録音)された音源を収録している{{要出典|date=2019年6月}}。オリジナルのサウンドトラックではシンセサイザーのストリングスやコーラスだったパートを生楽器や本物の女性コーラスに差し替えるなどの大幅な手直しがされている。 劇中歌「おもひでのベイブリッジ」は前売りチケットマガジン付属のシングルCDに[[美桜かな子]]が歌ったバージョンが収録されている。また、のちに[[バップ|VAP]]より単発のシングルCDとしても一般発売された。こちらには美桜バージョンと劇中で使用されたカラオケ・バージョンの他に、「しのぶと喜一」([[榊原良子]]と[[大林隆介]])によるデュエット・バージョンも併せて収録されている<ref group="注釈">当初この「おもひでのベイブリッジ」は冗談のような軽い気持ちで作曲されたが、美桜かな子バージョンのレコーディングの際には「[[演歌]]の鬼」のような先生が同伴してきて美桜かな子に熱烈指導を始めたため、作曲を担当した川井の顔は徐々に青ざめていったという{{要出典|date=2019年6月}}。</ref>。 == 賞歴 == * 第48回[[毎日映画コンクールアニメーション映画賞]]<ref>{{Cite web|和書|url= https://mainichi.jp/mfa/history/048.html |title=毎日映画コンクール:コンクールの歴史 - 毎日新聞 |publisher株式会社毎日新聞社 |date= |accessdate=2019-06-09}}</ref> == 関連商品 == === LD === * 本編133分+映像特典2分、[[ノートリミング]]、[[画面アスペクト比#ビスタサイズ|ビスタサイズ]]、CLV収録。 ** ブックレット「PATLABOR2 THE MOVIE "MEET THE MOVIE 2" にて小説家の[[友成純一]]が解説を書いている。 ** ジャケットを開くと、黒地に赤文字で[[ルカによる福音書]]第12章51~53節がある。 * 『[[機動警察パトレイバー the Movie]]』とセットになったLD-BOX「機動警察パトレイバー劇場版 コンプリートワークス」が後に販売された。CAVにて収録。 === DVD === * 1998年に最初にDVD化された。LD大のパッケージだった初回特典版にはキャストのインタビュー記事などが同封されていた。また、音声は劇場公開版とDVD化のためにリニューアルした音声の2種類を収録した{{要出典|date=2019年6月}}。また、これ以降のDVD/BDの音声は劇場公開版とサウンドリニューアル版を同時収録するマルチオーディオ仕様になった。 ** 5.1chサラウンド化音声リニューアルは川井のサウンドトラックのみならず、効果音や台詞の再録音も実施されている。台詞については、前作はオリジナルキャストを再起用して全面的に録り直しが行われたが、本作品は主要人物の音声はそのままで端役をプロの声優を起用して再録音する程度にとどまっている<ref>「機動警察パトレイバー2 the Movie サウンドリニューアル版」特典ブックレットより</ref>。リニューアル版の台詞は一部のパートで変更されている部分がある。 * 初回盤の販売後は通常版として通常のトールケースで販売された。ブックレットは縮小されてはいるが、初回盤の内容が記述されている。 * 1と共に米国でも発売(豪華版:89ドル99セント。通常版:29ドル99セント)。 * 2004年1月23日から絵コンテがセットになったLimited Editionが1年間の限定発売。 * 劇場版シリーズのメイキングが収録されたDVDおよび各種雑誌記事などが本として付属した「PATLABOR MOVIE ARCHIVES」が2004年2月25日に発売された。 * [[Blu-ray Disc]]/[[HD-DVD]]とDVDがセット(各ディスクそれぞれに本編が収録されている)になった商品が2007年8月24日に国内発売された。 === BD === * Blu-rayとDVDがセットで2007年8月24日に発売。 * Blu-rayの単品版が2008年7月25日に発売。 === 小説 === * 押井 守『機動警察パトレイバー TOKYO WAR』 ([[富士見ファンタジア文庫]]) ** (前編)ISBN 4-8291-2552-7 ** (後編)ISBN 4-8291-2568-3 * 押井 守『TOKYO WAR <small>MOBILE POLICE PATLABOR</small>』(エンターブレイン、2005年) ISBN 4757723660 *: 監督押井守自ら書き起こした小説処女作の完全版。 <!-- == こぼれ話 == {{雑多な内容の箇条書き|date=2012年5月}} {{出典の明記|date=2019年6月|section=1}} {{独自研究|section=1|date=2019年6月}} * {{独自研究範囲|冒頭で陸自PKO部隊と対峙する車両の形状がツングースカ([[2K22]])となっているが、陸自レイバーのディスプレイ表示は[[ZSU-23-4|シルカ]](AFV SILKA TYPE 2S6)となっている。さらに実際のツングースカの武装は30mm連装機関砲2門と対空ミサイル8発であるが、劇中では「30mm MG X2 '''RPG''' X8」と表示されている。[[RPG (兵器)|RPG]]とは一般的にはロシア製の対戦車ロケット弾のことであるが、劇中ではミサイルらしき航跡を描いており、陸自レイバーも対ミサイル防御装備の[[発煙弾発射機|スモークディスチャージャー]]でこれを回避しようとしている。なお、実際のツングースカのミサイルは地上目標を攻撃することはできず、劇中のように複数の目標を多数のミサイルで同時攻撃できる[[装甲戦闘車両]]に至っては2013年現在まで存在していない。ちなみに、シーンの最後で当該車両は陸自レイバー(ラーダー)から882mの距離で25mmチェーンガンによる攻撃に耐えているが、実際のツングースカであれば容易に破壊される武装と距離であり、現実の最新の装甲戦闘車両でも劇中のように命中弾を浴びつつミサイルで反撃するのは非常に困難である。これらが制作側の間違いなのか、意図的な演出なのかは明らかでない。|date=2019年6月}} * 押井作品ファンとして知られる[[ジェームズ・キャメロン]]が『[[タイタニック (1997年の映画)|タイタニック]]』のキャンペーンのため来日した際、本人の希望により大友克洋と押井3者での会食が設定された{{要出典|date=2019年6月}}。屋形船でおこなわれたその席で、ベイブリッジを目にしたキャメロンは「爆撃されたあの橋だ」と狂喜したという{{要出典|date=2019年6月}}。また、後に彼が監督する『[[ターミネーター2]]』の特報フィルムにあるターミネーター生産シーンは、「パトレイバー」のレイバー生産ラインをオマージュしたものとも語った{{要出典|date=2019年6月}}。 * キャストとして、お笑いコンビ『[[バナナマン]]』を結成する以前、ピンのタレントとして活動をしていたころの[[日村勇紀]]の名がクレジットされている。本人はどんな役をやったのかもう覚えていないとレギュラーのラジオ番組で語ったが、リスナーからの指摘と相方の[[設楽統]]の証言により、冒頭部分に出てくる、シゲに「班長、後藤さん見かけなかったかって」「後藤さん捜してるんだって」と話しかける整備員が日村であるとされた{{要出典|date=2019年6月}}。また、他の部分にも何度か出ていると設楽が話した{{要出典|date=2019年6月}}。 * ベイブリッジ爆破事件の日付は、サントラCD盤のブックレットによると[[2002年]][[2月21日]]。時刻は17時20分。また、本編中の描写によれば、柘植の決起はそれから五日後の[[2月26日]]となっている。また2002年以降、{{要出典範囲|これに合わせて|date=2019年6月}}2月26日に[[六本木ヒルズ]]において押井の戦争に関するトークショーが毎年開催されている。 * 荒川が「おもひでのベイブリッジ」のカラオケ映像で解説する二機種の[[F-16 (戦闘機)|F-16]]のうち、航空自衛隊が装備しているF-16Jは現在[[F-2 (航空機)|F-2戦闘機]]として実在している。本作品制作当時は次期支援戦闘機 (FSX) として試作機の存在が知られるのみであったため、劇中ではその機体の[[1998年]]以降の配備仕様として登場しているが、実在のF-2は[[2000年]]に配備されている<ref group="注釈">{{独自研究範囲|第3航空団第8飛行隊にF-2が配備されたのは2009年。本作品公開時の1993年時点での装備機は[[F-1 (航空機)|F-1支援戦闘機]]。また本作品の設定年である2002年時点では[[F-4 (戦闘機)|F-4EJ改]]を装備。総配備数の130機という設定も、開発当時予定されていた配備数が元である。|date=2019年6月}}</ref>。劇中では[[三沢基地]][[北部航空方面隊]]隷下の[[第3航空団]][[第8飛行隊 (航空自衛隊)|第8飛行隊]]所属の機体番号「91-9666」、「91-9667」、「91-9668」の三機がバッジシステム画面上に登場するが、これも架空のもの。一方、[[アメリカ空軍]]が装備する[[機動警察パトレイバーの登場メカ#F-16J|F-16改]](通称:ナイトファルコン)および航空自衛隊の[[機動警察パトレイバーの登場メカ#F-15改 イーグルプラス|F-15J改]](通称:イーグルプラス)は、それぞれ実在の[[F-16 (戦闘機)|F-16]]、[[F-15J (航空機)|F-15J]]をベースに発展した姿として本作品で描き起こされたオリジナルの空想航空機である{{要出典|date=2019年6月}}。それぞれ[[ステルス性]]の向上を図った改造が施されている。ちなみに、両者のデザインを担当した[[河森正治]]がのちに「マクロス」シリーズで発表する[[VF-22 シュトゥルムフォーゲルII]]のベクターノズルの形状は、本作品のF-16改と共通のものである{{要出典|date=2019年6月}}。 「[[ワイバーン]]」、「プリースト」、「トレボー」などのコールサイン名は、押井がかつて熱中していたRPG「[[ウィザードリィ]]」からの引用である{{要出典|date=2019年6月}}。なおワイバーンのコールサインは[[海上自衛隊]][[第22航空群]]隷下の第221飛行隊(哨戒ヘリ部隊)が使用している。 * 柘植には初期設定の段階で「神渡」という苗字が宛てられていた{{要出典|date=2019年6月}}。 * 放映開始後53分ごろに、放映当時流行していた子供向け番組[[ウゴウゴルーガ]]に登場するミカンせいじん、テレビくんが確認出来る。 * コンビニの買出し(買占め)部隊として登場する「整備員B」は、劇場版第一作目冒頭で進士と共に二号機輸送車の運転席に居た「整備員C」と同一人物である{{要出典|date=2019年6月}}。 * 後藤と荒川の密会の場として使用された水族館は[[谷口吉生]]設計の[[葛西臨海水族園]]。後藤が高速艇から見上げた橋は、建設中の[[第二東京湾岸道路]]<ref group="注釈">現実世界では建設の目処は立っていない。</ref>という設定だが、橋の外観はロケハン当時に建設中だった[[レインボーブリッジ]]が元になっている{{要出典|date=2019年6月}}。「正義の戦争」と「不正義の平和」について後藤と荒川の台詞のやりとりが交わされるシーンは、横浜ベイブリッジから羽田付近の湾岸工業地帯にかけての風景。{{独自研究範囲|なお、後藤が見上げた建設中の[[吊り橋]]はメインケーブルが完全に渡されないまま桁の構築が進んでいるが、実際にはこのような構築手順は吊り橋の構造上不可能である。ちなみに、横浜ベイブリッジは[[斜張橋]]なので劇中のように中央部が完全に分断された状態でも桁の自立を維持することができる。|date=2019年6月}}南雲と柘植が密会した場所は東京都港区の[[浜松町駅]]附近である。 * [[NHK衛星第2テレビジョン|NHK-BS2]]では本作品が繰り返し放送されていたが、作中ではヘルハウンドの20mmガトリング砲により[[NHK放送センター]]本館の通信塔が派手に破壊されている。本作品ではレイバーを差し置いてほぼ主役級の活躍を見せる「ヘルハウンド」だが、アニメ版では「AFH-02B」であった形式番号が、後発の小説版では「AH-88」に改められている。{{独自研究範囲|そのため[[AH-1 コブラ|AH-1S]]の後継機種で[[マクドネル・ダグラス]]社製としていたアニメ版の設定から、AH-56の後継機で[[ヒューズ]]社製のものへと変化している。|date=2019年6月}}それぞれの詳細に関しては各項目「[[機動警察パトレイバーの登場メカ#ヘルハウンド|AFH-02B及びAH-88]]」を参照のこと。後者は「パトレイバー世界では米陸軍のAAFSS計画がキャンセルされなかった」という裏設定に基づくものであり、押井守の個人的な趣味が反映されたものである{{要出典|date=2019年6月}}。押井の著書「メカフィリア」によれば、実は当初の段階から後者の構想で河森正治には発注が出されていたらしい{{要ページ番号|date=2019年6月}}。シリーズ中でレイバーではないメカニックの中でもファンの人気は高く、映画の公開から約15年を経て単独でのプラモデル化が決定するほどである。押井が監督した実写作品『PATLABOR LIVE ACTION MOVIE』(パイロットフィルム)には、後者の設定に基づく後継機AH-88J2改「グレイゴースト」も登場している。 * 劇中でテロ鎮圧に駆り出され、戦線復帰したイングラムであるが、さらに後の所在に関しては模型誌の設定として、東ヨーロッパの警察に払い下げられ、2017年の時点でも現役で災害救助活動を行っている一号機と、頭部をテレビ版仕様に戻した三号機の姿が描かれたことがある<ref>掲載は「[[モデルグラフィックス]]」2001年8月号および12月号。ただし、模型誌による設定である点に注意。[[ホビージャパン]]など他の模型誌も含めて、模型誌では原作中に存在しないメカを空想してスクラッチビルドの作例として掲載する際や、対象作品特集本の刊行において、記事内で公式設定然とした解説をつけることが頻繁にあり、それが実際には公式設定でないこともしばしばある。</ref>。 * 押井と出渕は、一頃非常に険悪な時期があったが、そのキッカケになったのは本作品と言われている{{要出典|date=2019年6月}}(詳細は[[出渕裕#交友関係]]を参照のこと)。袂を別つ直接のきっかけとなった顛末については、別作品ではあるが、[[ラーゼフォン 多元変奏曲]]のDVD初回限定版ブックレットで、押井と出渕の対談が実現しており、そこで言及されている。元々パトレイバーの原案を立ち上げた出渕とゆうきの両者に対して、メカデザインの観点などから押井は不満を持っていた。ゆうきと出渕が考えていた警察用レイバーのイメージは「その姿を見ただけで犯罪者が圧倒されるようなもの」(これがイングラムの「見る者に与える心理的影響まで考慮してデザインされた」という設定と劇中における実際のデザインにも繋がっている)。一方、押井が考えていたのは「風呂釜に手足をつけたような(無骨な)機械」であり、押井はレイバーをあくまでギミックとして捉えており、主役のレイバーをロボットものにありがちなヒロイックなデザインとすることに不服であった。いかにも建設機械然とした作業用レイバーのデザインには、こうした押井の温めていたイメージが反映されている。が、製作中に出渕のデザイン提出が遅れた際に、ついに感情をぶつけ、「お前やゆうきまさみは、要するにレイバーが宇宙でドンパチやるようなものをやりたいんだろ!」との侮辱的な発言をしてしまい、電話口での大喧嘩となったという。以後、押井は出渕のデザインを酷評しており、押井が監督を務める作品について、出渕が直接スタッフとして関わったものもない(『[[WXIII 機動警察パトレイバー]]』でも、押井と伊藤は作品に関与しなかった。※ もともと押井と伊藤は親友同士であり、伊藤も不参加となった。伊藤自身は出渕とも古い付き合いであり、決して不仲ではなかったが、当時多忙であったことから、押井の「今更パトレイバーなんて、やりたい人が勝手にやれば良い。第二小隊の面々は既に描ききっているし、自分はもはや興味が繋がらない」という考えに同調する立場をとった。なお、押井が一連のパトレイバーシリーズに参入したきっかけは、伊藤からの誘いである。[[機動警察パトレイバー#ヘッドギア]]参照。当時から10年以上経過した現在においても、押井は出渕について「(時間がたってお互いに落ち着いた今となっては)友人としてならあるかもしれないが、仕事のパートナーとしてはあり得ない人物」との旨を述べている。なお、本作品で押井が唯一気に入っている出渕のデザインが「イクストル」であるが、これは駄作機という演出の意図通りの非合理的なデザインであったからである<ref>『押井守・映像機械論 メカフィリア』(大日本絵画、2002年) ISBN 4499227542</ref>。 * 押井に拠れば、無茶と思える程のタイトなスケジュールで制作されているが、前作の[[機動警察パトレイバー the Movie]]の制作ノウハウと[[プロダクション・アイジー|I.Gタツノコ]]での経験値があったため、絶対完成できるという確信があったという<ref>『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会』、1993年12月30日発行、庵野秀明・編、ハッピー興行新社、P67</ref>。 --> == 参考文献 == * 『<small>THIS IS ANIMATION THE SELECT</small> 機動警察パトレイバー2 the Movie』(小学館、1993年) ISBN 4091015190 * 『機動警察パトレイバー2 the Movie 設定資料全集』(小学館、1993年) ISBN 409101576X * 『機動警察パトレイバー2 the Movie』(小学館、1994年) ISBN 4091218741 ** 本作品のフィルムコミック * 『Methods <small>押井守「パトレイバー2」演出ノート</small>』(角川書店、1994年) ISBN 4048524984 * 『WXIII 機動警察パトレイバー 設定資料全集』(小学館、2002年) ISBN 4091015654 * 『P‐pack』(こだま出版、2002年) ISBN 4906069347 * 『押井守・映像機械論 メカフィリア』(大日本絵画、2002年) ISBN 4499227542 * 『押井守 人間の彼方、映画の彼方へ』(河出書房新社、2004年) ISBN 4309976824 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} === 注釈 === {{Reflist|2|group="注釈"}} === 出典 === {{reflist|2}} == 外部リンク == * [https://www.b-ch.com/titles/1414/ BANDAI CHANNEL - 機動警察パトレイバー2 the Movie] * {{Allcinema title|89848|機動警察パトレイバー 2 the Movie}} * {{Kinejun title|27702|機動警察パトレイバー 2 the Movie}} * {{Movie Walker|mv27519|機動警察パトレイバー 2 the Movie}} * {{映画.com title|35882|機動警察パトレイバー 2 the Movie}} * {{Amg movie|163144|Patlabor 2: The Movie}} * {{IMDb title|0124770|Patlabor 2: The Movie}} * {{YouTube|3l0C6Ie_3X4|『機動警察パトレイバー2 the Movie 4DX』予告編}} {{機動警察パトレイバー}} {{押井守監督作品}} {{Production I.G}} {{毎日映画コンクールアニメーション映画賞}} {{デフォルトソート:きとうけいさつはとれいはあさむうひい2}} [[Category:機動警察パトレイバー|劇2]] [[Category:アニメ作品 き|とうけいさつはとれいはあさむうひい2]] [[Category:1993年のアニメ映画]] [[Category:警察官を主人公としたアニメ映画]] [[Category:テロリズムを題材とした映画作品]] [[Category:テロリズムを題材としたアニメ]]
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